絵本を通して『オモシロイ』を探す!創る!共有する!

子供たちの「幸せの種」となるような絵本作りを目指す。

amusement

朗読や、音楽、アニメーションがついた絵本を

楽しめます。

デジタル絵本が読めます。

プリントアウトして楽しめる本もあります。

はたして“ドロップ ”の正体とは?

研究は始まったばかりです。


シェアハウス『うた時計の家』

住人たちの部屋


ものがたり

 とあるところの深い森の奥。小さな山がありました。その山には、ぽっかりと開いた普通の長さのトンネルがあり、トンネルをくぐってズンズン行くと広場に出くわします。

わ~くの広場です。

 広場といっても今は人っ子ひとり見当たりません。動いているものといったら、決まった時間じゃない時に好き勝手なメロディーを歌ってしまう「うた時計」くらいです。

 広場の隅には3人の変わり者が住むシェアハウスがあって、その外壁に、うた時計は無造作に取り付けられていました。

 広場のシンボルツリーは「星の宿る木」と呼ばれていて、夜には星たちが集い「それぞれの夢」についてキラキラ話をしていました。その光景は電灯のイルミネーションとは違った静けさと歓びをもたらしました。

 けれども、今年の山には経験したことのない長雨と猛烈な暑さがありました。星の宿る木は、それに負けて病気になり枯れてしまったのです。

 3人は何だか余計に哀しい気持ちで枯れた木を切り倒しました。すると、『夢を力に変えて』と言う声が聞こえたような気がしました。幹を切っても枝を切っても、小枝を折ってもそう聞こえました。

 そこで3人は言葉にも形にも出来ない‘’それぞれの『夢』‘’を実現するために、周りの森からも木を集めて丸太小屋を造りました。それから、かつて広場に訪れた人々を楽しませたサーカスのテントと大きな気球を、ゴシゴシゴソゴソコツコツ修理してみました。

 さて、…